20180901セミナー内容

(出題は過去問、解説は可能な限りテキスト3版該当ページから引用しています)

Q. 静脈血栓症のリスクとなる患者背景と術式

弱リスク→肥満・下肢静脈瘤
強リスク静脈血栓症の既往、下肢麻痺、下肢ギブス固定
中リスクその他

Q. 周術期の静脈血栓塞栓症の高リスクに該当するのはどれか(複数選択)

股関節全置換術、脳腫瘍の開頭摘出術、60歳以上の癌の大手術
解説:これはp473表の通りです

Q. 深部静脈血栓症の予防について正しいのはどれか(複数選択)

正しくないもの:
深部静脈血栓症のある症例に、間欠的空気圧迫装置は推奨される→固定されている血栓が中枢に移動してしまいます。
弾性ストッキングは、足先から大腿部へ圧迫力が段階的に増加する→逆です。問題の次のスライド図のとおりです。

Q. 深部静脈血栓症について正しいのはどれか(複数選択)

正しくないもの:
予防に保険適応がある薬剤はヘパリンのみである:
エドキサバン・リバーロキサバン・アビキサバンも承認
弾性ストッキングと間欠的空気圧迫装置の予防効果は同等である
「予防法」のリスク評価表(低~最高リスク)参照。同等ではない
ひらめ静脈の図は以下を参照しました

Q. 正しいのはどれか(複数選択)
正しくないもの:
内視鏡による切除術ではワルファリンを継続する
休薬する.「抜歯や手術時の対応」・・・クラスIII:抗血栓両療法の中断。中断が避けられない場合は、ヘパリン、脱水の回避、輸液など代替療法を考慮する 

未分画ヘパリンはアンチトロンビン非依存性抗凝固薬である
→アンチトロンビン依存性である。

Q. 抗凝固療法を受けている患者の麻酔を行う際、周術期に注意すべき合併症を挙げよ(複数選択)

肺塞栓、心筋梗塞、硬膜外血腫
抗凝固療法をしたからといって、全ての血栓症を防げるというわけではない。